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奇跡は草原の風に  レベッカ・ヘイガン・リー



☆☆☆☆
久々の当たりでした。
舞台は南北戦争直後のアメリカ。
この設定自体も私はあまり読んだことがなかったので興味深く読めました。
いつか読もうと思っていた積読リストに入っていた一冊なんだけどもっとさっさと読めばよかったなと。

現代風に言うと金にものを言わせてヒロインを代理母みたいな立場に追いやったヒーローという
とんでもない話なんだどその設定が上手くいかされてて話しにぐいぐい引き込まれました。
どうみてもヒロインにメロメロなのにたった一言が最後の最後まで言えなくてヒロインを傷つけ
まくるヒーローなのに憎めない。
先住民の血を引く葛藤とか複雑な問題が絡んでいて言えない理由に同情しちゃうんですよね。
しかもヒーロー家族がグダグダなヒーローに対して厳しい態度だったのも好感持ててよかったです。
元お嬢様ヒロインの一見頑固もとれる誇り高い選択も私は意地らしく感じられてちょっと泣けました。

この本Borrowed Brides(借り物の花嫁みたいな意味でしょうか)という4冊のシリーズものみたい
なんですが結局これ一冊しか翻訳されていないみたい。
かなり面白いんだげあんまり売れなかったのかな…残念。
できればシリーズの続きを読んでみたいです。

きせきはそうげんのかぜに

裕福な牧場主のリースは過去に受けた裏切りのせいもあり愛を信じていなかった。
しかし財産を受け継ぐ息子が欲しかったため「息子を産み去ってくれる未亡人」を
新聞広告で募集した。

フェイスは南北戦争で家族や資産を失い叔母たちや幼い妹と細々と暮らしていたが
税金を支払えずボロボロの自宅すら失いそうだった。
叔母が偶然見た新聞広告で「裕福な牧場主の子供の世話係りをする未亡人」の仕事に
応募するよう進められ切羽詰まったフェイスは未亡人のふりをして面接に行く。
二人は遠くから視線があった瞬間から惹かれあう。
いくつもの偶然が重なり二人はキスを交わすがリースは誤解している様子のフェイスに
本当の仕事の内容を率直に伝えた。
フェイスはショックを受けるリースと契約について揉めるもののリースへの思いもあり
未亡人と偽り妹を娘として伴いリースと子供が生まれるまでとの約束で結婚した。

初夜フェイスが未亡人でないことがばれてしまう。
激怒したもののリースはそれでもフェイスを手放せず牧場での生活をスタート。
次第にフェイスはリースの情熱的な優しさ、牧場での心満たされる生活にリースの側にずっといるという
夢を見るようになっていく。
しかしフェイスが妊娠してもお互いに愛している事を口に出せず残された時間が刻々と少なく
なって行くことに二人とも苦悩するようになる。
元気を失っていくフェイスにリースは大好きな叔母の一人を呼びよせた。
叔母が偶然引き裂かれた恋人と再会、二人は結婚し叔母も妊娠後日ある秘密が暴露され
リースもフェイスも衝撃を受けることになる。
リースはフェイスと別れたくなかったがどうしても愛の告白が出来ず祖父に相談するがリースの
契約の事を知り激怒、牧場の雰囲気が最悪となった。
察したフェイスはリースを擁護する。
フェイスが無事女の子を出産するが契約を守り去ることが最後に彼に示せる愛だと思い身を聞かれる
思いで牧場を去った。

赤ちゃんが生まれればフェイスは牧場を去らないと高を括っていたリースはショックを受け
自分の愚かさを反省、フェイスを追いかけ愛を誓う。


ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年03月08日
最終更新 2018年03月08日