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壁の花のひそやかな願い  アナ・ベネット



☆☆☆+0.5
感想
「枯れかけの壁の花」と呼ばれた三姉妹のシリーズもの第二弾で次女のお話。
第一段を読んでいないのですがこの話を読む限り「枯れかけの壁の花」と名付けられてしまった
のは良い人だけどちょっと変わった伯父に引きとられ経済的に困窮していた弱い立場だったために
言いたい放題言われて仲間外れにされていたというのが真相っぽい。
ああ、恐ろしい人間のマウント行動。

そして今作は「枯れかけの…」の名付け親になってしまった張本人がヒーローなのです。
どんな性格のねじ曲がったヤツよとワクワクしながら読んでみたらこれが正反対みたいな
穏やか良い人キャラでちょっと拍子抜け。
「最高の愛人」なる称号を社交界からつけられているけどそれはあくまで世を忍ぶ借りの姿
で全く真実を伴っていなくてちょっと物足りなかったなー。
ヒロインとの将来についても「問題が片付いたらゆっくり考えよう」なんてモタつくくせに
しっかり手はだすダメ男っぷりを見せつけてくれました。
その点についてはヒロインの姉妹にしっかりやり返されていたのでスッキリできましたけどね。
嫉妬しまくりだったのはよかったけど全体的にもうちょいアクの強いヒーローがよかったな。

ヒロインも健気でいいんだけど何故だろうか恋にうつつを抜かしているせいなのか肝心なところで
ビシッと決めてくれなくてなんとーく薄味なキャラに物足りなさを感じてしまいました。
私はどんな設定であろうとロマンスが進む過程で絶対に途中でいちゃついてるだけのエピソードが
欲しいと思っているのでその点は満足でしたけどね。

ヒーローが何故か命を狙われるというちょっとしたサスペンス展開なのですがそちらの設定に
期待してはいけません。
あくまでロマンスを盛りたてるためのちょっとした添え物ですから。

かべのなはのひそやかなこい


あらすじ
ベス(エリザベス)三姉妹は「枯れかけの壁の花」と社交界から呼ばれ傷つきいつかその名を
払拭したいと思っていた。
人に必要とされることを欲していたベスは公爵未亡人のコンパニオンをしていたがある日突然
現公爵のアレックスから傲慢な態度でクビだと言い渡される。
しかし食い下がったベスはアレックスが何らかの理由で祖母である未亡人に田舎にしばらく滞在
していて欲しいと知り説得する役を引き受ける代わりに未亡人の願いを3つ叶えるよう提案する。

アレックスは何者かに命を狙われている事を隠し祖母の願いをかなえていく。
その過程で自分がベス姉妹に「枯れかけの壁の花」などと名付けてしまった事を後悔しベスが
全くそんな女性でないことを感じ次第に惹かれていった。
ベスも「気難しい公爵・最高の愛人」と呼ばれるアレックスがそれを隠れ蓑に人を近づけないよう
にしている事や火事で両親を亡くし深く傷ついていることを知り彼に心を開いて欲しいと思うようになる。

ベスはアレックスと結ばれたいと願いアレックスは将来の約束はないが受け入れてくれた。
ベスは約束のない関係に寂しさを感じていたがアレックスは危険が去ればベスとの未来を考えたいと
思っていたが「枯れかけの…」と名付けてしまった事を告白できずにいた。

公爵未亡人の説得に失敗したベス。
しかしアレックスの命が危ないことを知り犯人をあぶりだすため仮面舞踏会を開催する。
その席でベスに好意を持ってくれた男性からアレックスが「枯れかけの…」と言い出した張本人だと
知らされ衝撃を受ける。
更に犯人の罠にはまりベスは火事に巻き込まれてしまい公爵未亡人は誘拐されてしまう。

事件はなんとか解決するがベスの境遇を思った姉と妹はアレックスから療養と称してベスを離してしまう。
ベスの関係をはっきりさせなかったことを後悔したアレックスは二人の交際を認めてもらえるよう努力する。

<関連作>
・壁の花の秘めやかな恋
ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年05月08日
最終更新 2018年05月08日