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夜は甘く妖しく  クレア・デラクロワ

夜は甘く妖しく【ハーレクイン文庫版】



感想 ☆☆☆☆
ヒロインの言動が思いのほか子供っぽいので好き嫌いの別れそうですが私は嫌いじゃない。
酷い言動の裏でしゅんと反省しこっそりヒーローにときめきまくっているヒロインが段々可愛らしく
思えてきて私ははまりました。

ヒーローもまたしかりでヒロインを求めてやまず自分の非をこんなに素直に認め
助けを請い献身を誓う中世のヒーローはなかなかいないと思います。
強いからこその包容力のある優しさをまとったヒーローが素晴らしい。

これでもかってくらいベターハーフなのになかなか素直に心が結ばれない展開が少しほろ苦い
展開ですがこの二人ならきっと素晴らしい夫婦であり領主になりそうと思えるよい読後感でした。

満点でないのは二人が力を合わせて二つの領地を守って行く姿をもっとちゃんと見たかったところかな。

今作のヒーローは嫡出子ですがヒーロー父は私生児が山ほどいるらしくその兄弟が主役の
関連作があります。
でも、本作だけ読んでも全然OKだと思います。

よるはあまくあやしく

あらすじ
十字軍遠征から帰還したクインは亡父のせいで荒廃した領地サイェルヌを相続することになった。
領民一人もいない廃墟と化した場所であったが立て直す覚悟をする。
サイェルヌに隣接する領地アノシーを女ながらも守ってきたメリサンドだったが度重なる襲撃に
業を煮やした大領主にクインと結婚し領地を守って行くように厳命されてしまう。
メリサンドはクインの父親に煮え湯を飲まされてきたためクインに反感を覚えるが同時に惹かれてもいた。
一目でメリサンドを愛しく思ったクインは妻を大切にしようと思う。

結婚した二人は素晴らしい初夜を迎えたがクインにすっかり魅了されてしまった自分に動揺したメリサンドは
幼き日に婚約を誓ったアルノーという男性がいて今でも愛していると偽ってしまう。
誓いを破らせた大領主に腹を立てるクインにメリサンドは誠意を感じるがサイェルヌの復興にばかり夢中な
クインに腹がたち黙ってアノシーの一人で戻ってしまう。
裏切りと感じたクインは深く傷つくが防衛策が甘いアノシーが襲撃されていると知り「領主」として敵の撃退に
尽力しメリサンドを一生守って行くと誓う。
クインとメリサンドは口には出さないものの互いを強く求めあってやまなかった。
二人は互いの足りない部分を補えあえる素晴らしい夫婦になろうとしていたが捕虜の証言からメリサンドが
アルノーと結託していると解釈したクインはメリサンドを置き去りにしてサイェルヌに帰って行く。

何が原因で置き去りにされたのか分からないメリサンドだったが妊娠に気が付き復興に必要なものを集め
サイェルヌに向かうがクインに冷淡な対応を受ける。
クインに身に覚えのないことで断罪されたメリサンドは妊娠と愛を告白するがクインの態度は変わらず呆然自失
一人城を飛び出してしまいアルノーに追いつめられてしまう。
全てを察したクインが駆けつける。
メリサンドはクインが自分を愛してくれている事を知る。

<関連作>サイェルヌ三兄弟のシリーズ
1.夜ごとの誘惑
2.夜は甘く妖しく
3.夜が来る前に

夜ごとの誘惑

夜は甘く妖しく

夜が来る前に



ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年08月27日
最終更新 2018年08月27日