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暗闇に咲く花  ジュリエット・ランドン

暗闇に咲く花



感想 ☆☆☆☆
飢餓や略奪の横行で生きていくのがかなり苦しい時代のお話でした。

今まで読んできたなかでは中世の未亡人だとたいてい亡夫は嫌な男な事が多いけど
このヒロインの亡夫は情熱的ではなかったけど優しく正しい人だった模様。
それゆえにヒロインはヒーローを求めることに罪悪感があってなかなか幸せ全開になれません。
自分が感じていることがあまりに矛盾していることにも気が付かないくらいもうグダグダ。
ヒーローもそれを感じているせいかなかなか全てをはっきりさせてガツンといかないので
余計にヒロインを悩ませついには自分の首も絞めるという地味に切なさとストレスの溜まる
お話でした。
ヒロインの悩みがツラツラと続くのでちょっと中だるみな感じの展開なんですよね。

しかしそれを癒してくれるのがヒロイン息子の可愛らしい言動なんです。
ヒーローに懐く様子もまた優しい気持ちになれました。
ヒロインの義妹とヒーロー親友のロマンスも花を添えてくれてちょっと幸せな気持ちに。
ヒロイン自身が「井の中の蛙」だったことを反省してちゃんと行動しているところも好感が持ててよかった。
「こういうラストだったら最高だな」と個人的に思ったラストでそれもポイント高し。

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あらすじ
スコットランド王の執行吏アレックスとその親友ヒューは敵国イングランドにポニーを売った裏切り者の証拠を
つかむためスコットランド・ケルズ城に乗りこもうとしていた。
その直前水浴びする美しい女性二人を目にしたアレックスとヒュー。

ケルズ城に住むエボニーは突然城に乗りこんできたアレックスに息子の命請いをし自分の身を
差し出すと申し出る。
アレックスは水浴びしていた一人だと確信し黒髪のエボニーに強く惹かれる。
アレックスはエボニーの義父である城主を急襲する予定だったが略奪から戻った城主は重傷を負いそのまま絶命。
予定が狂ったアレックスだったがスコットランドを裏切った者は他にいると感じ城に滞在する。
ヒューは湖で見たブロンドの城主の娘メグと惹かれあうがメグの反発がありなかなか上手くいかない。

メグとエボニーはお互いに罪を暴こうとする執行吏たちを愛してしまった事に罪悪感を感じていた。
とくにエボニーは亡夫のことや不安定すぎる将来を思いアレックスを求めベッドを共にしてしまう
自分の気持ちに日々悩んでいた。
アレックスは素直に全てを任せてこないエボニーの態度に悩み自分の息子の母親にそして自分の妻に
なって欲しいという気持ちをなかなか素直に伝えられなかった。

ポニーを売り払っていた裏切り者が誰か分かった。
しかし裏切者がエボニーの行方知れずの母親の情報をつかんだと知らせてきたためエボニーは
裏切り者の元へ向かおうとする。
同行したアレックスは道中愛を告白、エボニーは喜びに涙するが定住しない執行吏と自分では
未来はないと感じるエボニー。
一方ヒューとメグは紆余曲折の末心を通じ合わせていた。

裏切り物を捕まえた帰りアレックスはエボニーを連れて息子に会いに行った。
そこでエボニーは長年会いたかった人に衝撃の再会を果たす。
アレックスとの将来に悩むエボニーは恩人というべき修道院長に諭され愛に気が付く。
ケルズ城でみなは幸せに暮らしそれは伝説のように話が広がっていた。

ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年09月17日
最終更新 2018年09月17日