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恋におちた放蕩貴族  パトリシア・ワデル

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感想 ☆☆☆☆
ヒロインが人を愛する喜びと苦悩がリアルに伝わってきてとてもよかったです。
筋の通ったしっかり者のヒロインだからこそ共感できるんですよね~。
身分違いの恋を夢見るヒロインの切なげな様子がまた良いのです。

ヒーローも根はいい人なんだけどいかんせん愛に愚鈍なところがあってそれがヒロインを
悩ませちゃうんだけど変に屈折したところがなくて割と好き。
ヒロインを愛人にという当初の行いは褒められたもんじゃないけどそこで問題を抱えたヒロインを
救い、手放さないためにヒーローなりの努力をしたので私は問題に感じませんでした。

四部作の一作目らしいのですが本作と二作目までしか翻訳されていないのが残念なところです。

<関連作>
放蕩貴族の恋の賭け

あらすじ
異母妹ウィニーの社交界デビューに奔走するウォルサム侯爵マーシャルは好きな時に癒しを求められる
愛人を持とうと思い立つ。
ウィニーをドレスメーカーに迎えに行くとその店のお針子イヴリンが窃盗の容疑で逮捕されようとしていた。
イヴリンを一目見た時から気に入っていたマーシャルは彼女を救い出し愛人にしようと考える。
なんとか監獄からイブリンを救ったマーシャルは裁判まで借家に彼女を住まわせた。
牧師の娘だったイヴリンはお礼に自分を差し出すのに抵抗感があったがしだいにマーシャルの魅力の虜となって
「恋人」になることは承諾しマーシャルを受け入れた。
辛い裁判だったがイヴリンの無罪が確定する。

イブリンは田舎で婦人服店を開き自立しようと思うがマーシャルから夫を失ってからふさぎ込んだままの継母を
立ち直らせて欲しいと懇願され一夏だけの約束で付添の仕事についた。
マーシャルは要らぬ憶測をされないようにウィニーにイブリンの過去を一切他言しないように伝える。
イブリンはマーシャルの継母を時には怒らせるなどして感情を取り戻させ前向きな生き方を思い出せた。
マーシャルと熱く求めあう日々が続いた。
彼をを愛してしまった事を自覚するイブリンはいつの日にかマーシャルも自分を愛してくれるのでは
ないかとはかない希望を持ち続けていたが身分差を思い知らせる日がきてしまう。

ウィニーが客の懐中時計が紛失したのはイヴリンのせいだと一方的に糾弾。
身に覚えが全くないイヴリンだったが逃げだすしか道はなかった。
マーシャルは傷つき呆然とするがウィニーからの告白を受けてイヴリンを捜索するが成果がないまま
時は過ぎていった。


ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年10月07日
最終更新 2018年10月16日