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デリラとサムソン  ノーラ・ロバーツ



感想 ☆☆☆+0.5
ノーラ・ロバーツの牧場もの。
隣接した牧場同士で敵対してるけど愛し合ってしまったみたいな牧場版ロミジュリっぽい
話をノーラ・ロバーツが書いていたことにちょっとだけびっくり。
↑で使用したアフィの画像は2016年に再刊行されたものたけど私が読んでのは1988年に
翻訳刊行されたものでかなり古い。
なんだけど読んでみると意外とそんなに古さを感じないからそこは売れっ子作家かの妙技なんでしょうか。

ヒロインが自立心旺盛でがむしゃらでだけど若さからくるちょっとしたもろさなんかもあってそのさじ加減が
絶妙な感じで書かれていてなかなか面白かったです。
前半の大牧場で富豪なヒーローへの嫉妬というか反感でめっちゃ辛辣なお口をきき続けるヒロインに
読破は難しいかも…と思ったもののそんなヒロインにぞっこんでひたすら耐え忍ぶヒーローに惚れました笑。

守ってやりたい、でも嫌がられる、愛したいでも愛させてくれないと押してもだめなら引いてみたり我慢
できなくてやっぱり押しちゃって失敗するヒーローが不憫かわいいのです。
怒り心頭でヒロインに投げ縄をかけるシーンとかヒーローの怒りがよくわかってよい意味で笑いました。

ちなみにタイトルのデリラとサムソンはヒロイン・ヒーローの愛馬の名前なんであんまり聖書のデリラと
サムソンには関係ないっぽいです。
原題は Boundary Lines (境界線)なので再刊行された表紙の風景はけっこうあっているかも。
ただ女性の写真はいまいち燃えるような赤毛と表現されていたヒロインとはちょっと違うかな。

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あらすじ
ジリアン・バロンは祖父から牧場を受け継ぎ身を粉にして働ていた。
ある日隣の大牧場の息子アーロン・マードックと偶然境界線の池で鉢合わせた。
バロン家とマードック家は長年反目しあっており更にアーロンは牧場から離れ都会で石油事業を
優雅に展開していたことに反感を覚えたジリアンは辛辣に接した。
しかしアーロンは正反対に自分の馬サムソンとジリアンの馬デリラとを繁殖させようと提案してきた。
ジリアンはサムソンが見事な馬だったためビジネスライクに接しようとするがアーロンは強引なまでに
急接近してきてジリアンも応えてしまいそんな自分に戸惑った。

過去の恋愛で傷ついていたジリアンはアーロンとの関係は欲望だけだと自分に言い聞かせる。
アーロンは反対にジリアンへの強い愛情を感じていたが時として見せるジリアンの冷淡さに傷つていた。
ジリアンの牧場から牛が大量に盗まれる事件が発生。
犯行現場にはマードック家が関わっているような痕跡があったがジリアンはアーロンの母から色々な
真実をすでにきいていたのでアーロンやその一家が犯人だとは思わなかった。
アーロンはジリアンに手を貸し二人の親密さはより一層深くなった。

ジリアンに子供を救うために命を晒したときアーロンは今更ながらジリアンへの揺るぎない愛を感じ
愛を告白するが受け止める準備ができていなかったジリアンは返事ができずアーロンは傷ついた。
アーロンに背を向けられたジリアンはやっとの思いでアーロンの元へ向かう。


ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年10月15日
最終更新 2018年10月16日