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令嬢の秘密は秋の風に隠して  アン・グレイシー



感想 ☆☆☆☆
なんだか最近ヤケにヒストリカルばかり読んでしまう。
積読になっているコンテンポラリーな本たちを見る度に罪悪感が募るものの手が伸びるのはやはりヒストリカル。
ストレス解消、現実逃避にはやっぱり自分のプライベートからは遠くかけ離れたストーリーを欲してしまうからかも。
そんなこんなで積読本からヒストリカル罪庫が姿をほぼ消しました。
ここは気持ち良くどんどん仕入れたいところなんですがなんでもいい訳じゃなくて我ながらうるさ好みというか条件に
あったものとなるとなかなかみつかんないんでよ~。
こういう時ネット上でもひきこもっていると情報がはいってこなくて寂しいなぁ…なんて思ったり。
ですがやはり地味に我が道敵につき進んでいきたいと思います、はい。

さてさて。
チャンス姉妹シリーズの一冊目。
と言っても全4冊中前半の2冊しか翻訳されていないという寂しいシリーズなんですがこれがなかなか
面白かったんですよー。
なんで翻訳途中でとまってしまったのか…。
英語力ゼロの私としてはなんとか続きをお願いしたいのですがまあ無理なんだろうなー。

シリーズ一作目なんで説明的エピソードが多めでちょい物足りなさもあるんですがまあ許せる範囲ですね。
窮地たってもなんとか踏ん張りきる強いヒロインがなんとも素敵だし人の出会いの面白さ絆を結ぶ心温まる
ストーリーが凄く気に入りました。
ヒロインが立ちあげた気取らない文学サロンが成功したりして気取らず生き生きとした生活の
描写があったのもツボりましたね~。
特にヒーローの伯母さんのキリッとした中にも人情みあるユーモアを見せるキャラがよかったです。
この作者のヒーローは男らしく無頼な感じにしてみたいけどヒロインに対しては正反対に内心メロメロな
ところがなんか憎めなくてとっても好きだわ~。

次作「不本意な婚約は冬の朝に」は私が気なっている料理上手な女性がヒロインでヒーローの友人で超放蕩者の
として登場した男性がヒーローの話のようなので気になるのでいずれ読みたいと思っています。

この作者の別シリーズにチラッと本の登場人物が出てきていてニマニマさせてもくれましたよ。

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あらすじ
アビゲイル・チャントリーの両親は駆け落ちし結婚したものの困窮の末醜聞に見舞われ亡くなって行った。
親戚からの援助も一切なく家庭教師として細々と生きていたが妹ジェインが娼館に拉致されている聞き
娼館のメイド・デイジーとジェインの恩人で動揺に監禁されていたダマリスの協力で娼館から逃亡する。
行き場もない四人は肩を寄せ合い暮らすがジェインの病で行き詰まりアビゲイルは盗みに入ろうとする。
ところがそこに居たのは使用人らに搾取・放置され衰弱した老婦人で前男爵夫人ベアトリスだった。

放っておけなかったアビゲイルはベアトリスの理解を得て彼女の姪チャンス姉妹として館に乗り込み
使用人たちを解雇し新しい生活を始めることに成功した。
ところが資産を立て直すため6年間東洋で貿易会社を経営していたベアトリスの甥で現男爵マックスが
異変を察致してイギリスに帰還してしまう。
マックスはいるはずのない姪たちに不信感をあらわにするが生き生きとした伯母のためにと追い出すことはしなかった。
しかも婚約者がいるのに猛烈にアビゲイルに惹かれている自分に戸惑うが結婚する時だと自分に言い聞かせる。
アビゲイルもマックスに惹かれるものの男性に騙された過去がよぎり素直になれずにいた。

将来に夢を持つことができるようになったチャンス姉妹はそれぞれの得意なことを生かしベアトリスと
心豊かな生活を送るようになっていたが娼館から逃げたことをマックスにはどうしても言えずにいた。
ところがいよいよアビゲイルに危機が迫りマックスに全てを打ち明けるしかなくなる。
特に何も言わないマックスに幻滅されたと感じるアビゲイル。
しかしマックスはアビゲイルたちを救う決心をし行動した。

マックスはアビゲイルを強く愛している事を自覚し婚約を破棄するがその元婚約者が駆け落ちし
都合上探しにいかなくてはならなくなるが全てが終わったらプロポーズしようと何も言わず出かけてしまう。
アビゲイルはこれ以上マックスの側にいて迷惑はかけられないと涙ながらに妹たち連れて屋敷を出た。
マックスは伯母に叱られ自分の至らなさに愕然とした。

<関連作>
・不本意な婚約は冬の朝に

ふじ・つぼ
Posted by ふじ・つぼ
投稿 2018年11月06日
最終更新 2018年11月06日